苔テラリウムのトリミング~ヤマゴケ編

テラリウムでは苔達の成長が早く、
特に容器内が多湿であればあるほど、上を目指してぐんぐんと伸びてきます。

今回はテラリウムの景観を維持するためのメンテナンス…ヤマゴケのトリミングについて紹介していきます。

こちらは作成から3ヶ月間経過した、ヤマゴケとヒノキゴケのコケリウムです。

草原をイメージしたヤマゴケですが…大分もじゃもじゃ~と伸びてきました!
今回はこちらのテラリウムのヤマゴケをお手入れしていきます。

用意するものはハサミお茶パックです。スポイトやピンセットもあると便利。
ハサミは先がカーブしているものが使いやすいですが、何でも構いません。
お茶パックはガーゼなどでも代用でき、苔を増やす予定がない場合なくてもOKです。

予めテラリウム内のオブジェは取り出しておきましょう。
ビンを回しながらちょきちょきとカットしていきます。

切り終わりました!
明るい黄緑色の苔が沢山散らばっていますね。

綺麗にするため、水道水を直接コケリウムに注いで、切り取った苔達を流していきます。
このとき傾けすぎてレイアウトが崩れないように気をつけます。
流れてくる苔はお茶パックでキャッチすると、後々有効活用することができます。

指で苔の表面をそっと撫でてあげると、水に浮かんで取りやすくなります。

最後に苔を抑えつつ逆さにして、ぎゅ~っと押して排水します。
水分過多は枯れの原因!水が上手く抜けない場合、スポイトやキッチンペーパー等で吸い取ります。

完了です!
草原らしさが戻りました。

お茶パックでキャッチした苔はビンに土を入れて撒いておくと、増やすことができます。
まき苔法と呼ばれる方法です。
※土は赤玉、ヤシガラ、黒土など不純物の少ないものが適しています。

間伸びしがちなヤマゴケ…
ヤマゴケは元々乾燥気味の環境で生えているため、
多湿状態に置かれると葉先が変化して、ひょろひょろと間延びしていきます。
フタ付き容器ではフタを外して水を控えめで管理すれば、トリミング頻度を減らすことができます。

鉱物テラリウムのトリミング前後です。

なおヒノキゴケやスギゴケなど中~大型の苔は葉が大きく散らからないので、水洗いしなくても大丈夫。
1本ずつ切り取ってピンセットで土に植え込めばOKです。

慣れてきたら伸びた苔の一部を残して、茂みや森を作っても面白いですね!
定期的なお世話も含めて、コケリウムのある生活を楽しんでください♪

次回は夏場のお手入れ方法について、紹介して参ります。