ゼニゴケ科 ゼニゴケ属 Marchantia polymorpha マルカンティア ポリモルファ
漢字名 | 銭苔 |
大きさ | 3~10cmほど |
場所 | 人家や畑など、低地の半日陰の湿った土上 |
分布 | 北海道~九州、世界各地 |
人家の周辺の栄養豊富な湿った地面を好みます。
とても身近な苔の一つです。
葉と茎の区別がない「葉状体」を持つ苔類の代表的な種で、
葉のように見える平たい全身から仮根を伸ばし、地面に深く張り付きます。
葉状体の縁はヒラヒラと波打っています。
胞子ができなくても無性芽によってどんどん増え広がり、除去もしづらいため、
庭では嫌われがちで、専用の除草剤も販売されています。
葉の表面にできるカップのような形をした杯状体の中に、
濃い緑色のたくさんの無性芽が入っています。
この無性芽を銭の形に見立てたのが名前の由来です。
雌雄異株。
初夏や秋頃にはヤシの木のような雌器托を伸ばした雌株、
平たい花びらのような雄器托をつけた雄株が見られます。
雌器托の傘の下に下向きに胞子体が作られ、黄色の胞子をばらまきます。
多くは無性芽によって繁殖するためか、雄だけ、あるいは雌だけの群落も多いです。
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